2025.08.05

AIを活用した価値創造の取り組み

CAIO 執行役員 山本 覚

dentsu Japanの中核を担う電通デジタルは、AIを活用した広告およびCX(顧客体験)の高度化を通じて、持続可能な価値創造を推進しています。 2025年1月、当社が経営上の最重要課題の一つとして掲げているAI活用支援の強化を加速させるために、CAIO(Chief AI Officer:最高AI責任者)を新設し、私が就任しました。 

市場での競争優位性を確立するために、AI戦略の具体的な施策を展開中です。広告領域では、「∞AI Ads」のさらなる発展に向けて取り組んでいます。2022年のリリース以来、さまざまな広告キャンペーンの最適化に大きく貢献し、導入クライアントの広告効果改善率は平均150% に達しました。今後は、動画広告の生成や効果予測の精度向上、日常的に利用されるビジネスツールとの連携強化にも注力し、広告運用の効率向上を実現していきます。
CX領域では、顧客体験を対話型でより魅力的なものにすることを目指し、「∞AI Chat」を基盤としたサービスを提供しています。このソリューションは、ユーザーが検索や手動操作に頼ることなく、AIとの会話を通じて迅速に必要な情報にアクセスできる体験を可能にします。また、IPや著名人とのコラボレーションを活用することで、企業のブランド価値を高める取り組みにも注力します。

広告とCXの両領域で収集したデータをつなぎ、相互に 活用することによって、よりパーソナライズされたマーケティングソリューションの提供を目指しています。  

電通グループ全体の売上の約6割を占める海外市場での展開も、重要な戦略の一環です。APAC地域を基点に、今後はアメリカやヨーロッパ、中東・アフリカ市場への進出も視野に入れ、グローバルでの競争力強化を図っています。 

AIのトレンドに対しては、必要な技術や製品について具体的な要件をプラットフォーマーに伝え、フォローアップを行う体制を整えました。中でも、プラットフォーマー数社とは密接な関係を築いており、AI部門のトップとの直接のやりとりを通じて、要望した機能の迅速なリリースや、北米の一部企業限定の技術の優先的な活用を実現する環境を整備しています。

CAIO設置と同時に、全社的なAIの標準実装を目指す横断組織「AI Native Twin」を組成しました。電通デジタルは、今後もAIを活用したオープンイノベーションを進め、全社員のパフォーマンス向上および電通グループ各社とのシナジーによってクライアントの成長を支 え、社会のさらなる発展に向けて努力を続けます。 

電通デジタル統合レポート2025

当社初の発行となる統合レポート2025では、設立から現在までの9年間の歩みや事業活動にもたらす価値創造の全体像、目指す姿について、経営陣のメッセージとともにお伝えしています。

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