2022.09.12

タイアップ広告マッチングシステム「PrimeAd BMP」の導入でさらに進化するコンテンツコミュニケーション

電通デジタルは2022年8月、「PrimeAd BMP」を導入しました[1]。「PrimeAd BMP」は、オールアバウトのコンテンツマーケティングプラットフォーム「PrimeAd」[2]に搭載された新機能で、おもにタイアップ広告の企画に関して、広告代理店と提携メディアのスムーズなマッチングを支援するシステムです[3]。本記事では、PrimeAd BMP導入の背景、広告主にとってのメリット、今後のコンテンツコミュニケーションへの取り組みについて、電通デジタル 林聡太、輿水舞に話を聞きました。

タイアップ広告制作フローを効率化するPrimeAd BMP

──PrimeAd BMPとはどのようなサービスですか?

林 聡太(以下、林) : PrimeAd BMPは、オールアバウトのコンテンツマーケティングプラットフォームPrimeAdの新機能です。広告主様のコンテンツコミュニケーションに関して、広告代理店の出稿与件とメディア(媒体)からの提案を、スムーズかつスピーディにマッチングさせることができます。

ここで言う「コンテンツコミュニケーション」とは、「メディアとともに作成するコンテンツを介した、生活者との対話」のことです。具体的には、タイアップ記事広告、動画広告、インフルエンサーを起用したタイアップ広告、オウンドメディアコンテンツなどが含まれます。

Zoom

──PrimeAd BMP導入の理由を教えてください。

輿水 舞(以下、輿水) : もっとも大きな理由は、ミドルファネル層(製品やサービスに興味・関心を持ち熱心に情報を収集し、比較・検討を行っている段階の見込み顧客)への効果的なアプローチ手段として、コンテンツマーケティングの重要性が高まっていることが挙げられます。

効果のあるタイアップ広告を制作するには、高いコンテンツ企画力を持つメディアとの緊密な連携が欠かせません。PrimeAd BMPを使うことで、幅広いカテゴリーの優良メディアからコンテンツマーケティング企画の提案を受け取り、すばやく連携することができます。

: もう1つの理由は、タイアップ広告制作フローの効率化です。媒体資料手配・確認、出稿与件の送付、見積もり依頼、アサイン候補確認、取材のスケジューリング、二次利用確認などのやりとりに関して、これまで広告代理店とメディアは個別にメールを介して行っていたため、多大な工数が発生していました。

PrimeAd BMPは、制作に関するやりとりを一元管理・フォーマット化することで、工数を大幅に削減し、コンテンツ制作・掲載・検証サイクルをスピード化することができます。

Zoom

代理店の工数を削減し、新たなメディア開拓を促進できる

──PrimeAd BMPを導入することで、広告主にはどのようなメリットがありますか?

: 1つ目のメリットは、新たなメディア開拓の可能性が高まることです。タイアップ広告は、過去に取り引きがあるメディアに案件が集中しがちで、新しいメディアの開拓が難しいという傾向がありました。こうした状況は、新たな生活者とコンテンツコミュニケーションを行いたいと模索されている広告主様にとっては課題の1つでした。PrimeAd BMPは、与件に対して複数のメディアが同時かつオープンにエントリーできるため、新しい取り組みのきっかけになります。

たとえば、自動車メーカーがタイアップ広告を実施したい場合、従来だとまずは自動車専門メディアに与件をお伝えするケースがほとんどでした。しかし、オープンにエントリーできる環境であれば、それ以外のジャンルのメディアからも、これまでにない提案をいただける可能性が出てきます。実際、ライフスタイル系のメディアから「子育て層向けの企画案があります」というエントリーをいただき、それが広告主様の意向に合致し、採用となったケースも出てきています。

2つ目のメリットは、時間の効果的な配分が可能になることです。企画・制作・進行に関する代理店の工数が削減されることで、広告主様への企画の提案や体制構築がよりスピーディに行えます。これにより広告主様も、情報収集や企画の詳細検討により多くの時間が割けるようになります。

林 聡太(電通デジタル)

輿水: 3つ目のメリットは、効果検証のしやすさです。PrimeAd BMPには、全メディア統一指標を用いたPrimeAd Reportというレポーティング機能があります。従来のタイアップ広告は、メディアごとに指標の種類や定義が異なっているため、メディアを横断した効果検証を行うことは難しいのですが、PrimeAd Reportによって、統一指標に基づいたメディア間の効果比較が可能になります(共通の計測タグの設置が必要)。

また、蓄積したデータを参考にコンテンツの改善を実施するなど、従来はPDCAを回しづらい領域でもあったコンテンツマーケティングの領域で、精緻なPDCAを実行することができるようになるのは、広告主様にとっても大きなメリットだと考えています。

輿水 舞(電通デジタル)

「コンテンツコミュニケーションと言えば電通デジタル」と言われるように

──PrimeAd BMPの導入により、電通デジタルは、コンテンツマーケティング領域でどのような活動をしていきたいと考えていますか?

: 私たちは、PrimeAd BMPの活用を通して、コンテンツコミュニケーションの標準化を進め、広告主様が明確に施策を評価できる環境を作っていきたいと思っています。

パーチェスファネルのミドルファネルに相当する「興味・関心」「比較・検討」「理解の促進」に関する施策は多種多様です。これらの施策による態度変容を評価する指標は、記事の閲覧数、リンクのクリック、記事の読了率、読後の検索行動など、さまざまな評価指標が存在しており、明確な定義がないがゆえに施策の効果検証が難しく、施策の継続に結びつかないことも多々あります。

しかし、PrimeAd BMPの活用を広げられれば、統一指標により成果が判断でき、知見を蓄積することで、よりよい提案につなげられます。その積み重ねによって、「コンテンツコミュニケーション施策と言えば電通デジタル」というポジションを確立していきたいと思います。

そもそも、PrimeAd BMPのローンチ以前から、電通デジタルにはコンテンツコミュニケーションの提案/掲載実績が豊富にあります。広告領域だけでなく、クリエイティブ領域、DX領域など、幅広い領域を専門で対応しているチームが存在する電通デジタルだからこそ、コンテンツコミュニケーションに関しても、時代に最適化した進化を成し遂げることができると考えています。

そのためにもまずは、動画広告やインフルエンサーを起用した広告コンテンツ、オウンドサイトのコンテンツ支援など、コンテンツコミュニケーション領域全体のDXを推進していきたいと思っています。


愛と真心で、生活者の心に届くコンテンツコミュニケーションを

──コンテンツマーケティングの実施パートナーを探しているマーケティング担当者の方にメッセージをお願いします。

: デジタルマーケティングの領域では、運用型広告が主流なのは間違いありません。その劇的な進化のそばで、コツコツと「愛と真心のコンテンツ制作」を続けているのが、このコンテンツコミュニケーション領域です。

デジタル全盛の現在においてもなお、工数を積み重ねながら、企画を練り、制作に取り組み、言葉を紡いでいく。そのような「愛と真心」は、まだまだ多くの生活者と広告主様に必要とされるものだと、私たちは強く信じています。

そうした取り組みへより多くの時間を割けるように、やりとりの効率化を図るのがPrimeAd BMPです。制作を仕組み化し、運用化し、知見を溜めて、改善に活かす、という営みによって、より生活者の心に届くコンテンツコミュニケーション案をご提案できるようになります。

タイアップ広告をはじめとしたコンテンツコミュニケーションに関して、「商品/サービス/ターゲット」が決まっていれば即対応可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。われわれも、PrimeAd BMPを活用した新しい「<令和版>愛と真心のコンテンツ制作」を実現すべく、がんばります。


●脚注(出典)

1. ^ "タイアップ広告の制作と効果検証をよりスムーズに実現する「PrimeAd BMP」を先行導入開始". 電通デジタル.(2022年8月4日)2022年8月9日閲覧。

2. ^ All About PrimeAd(公式サイト)

3. ^ PrimeAd BMP(公式サイト)

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