電通デジタルと電通、AIの活用による「創造力の拡張と広告クリエイティブの効果最大化」に向けて東京大学AIセンターと共同研究を開始

株式会社電通デジタル（本社：東京都港区　代表取締役社長執行役員：川上 宗一　以下、電通デジタル）と株式会社電通（本社：東京都港区　代表取締役社長執行役員：榑谷 典洋　以下、電通）は、国立大学法人東京大学次世代知能科学研究センター（所在：東京都文京区　センター長：國吉 康夫　以下、東京大学AIセンター）^※1と、AIの活用による「創造力の拡張と広告クリエイティブの効果最大化」に向けて共同研究^※2を開始しました。

電通デジタルと電通は、これまでも先んじて広告クリエイティブにおけるAIソリューションの開発に取り組んでおり、AIコピーライターやCXを自動化するAIの導入など、多くの実績を残しています。今回さらに、広告や顧客体験領域におけるAI活用のリーディングカンパニーとしてのポジションを確固たるものとするため、本日付で本共同研究において中心的な役割を担う横断組織として「電通クリエイティブインテリジェンス」^※3を発足させることにしました。

近年、デジタル広告の運用・制作では盛んにAIが活用され、コピーの配信結果予測や効率的な広告効果を得るためのAI技術の研究も進んでいます。しかし一方で、今までにないアイデアを生み出し、人の心を動かすような創造性や顧客体験の質を向上させるAIの研究はあまり進んでいない状況にあります。

とりわけ、広告や顧客体験の質をさらに向上させるためには、成果を収めた広告表現を再生産する手法だけでなく、効果的なクリエイティブの創造性を解明し、理論体系を構築した上でAIによる革新的な手法を開発していく必要があります。

今回の東京大学AIセンターとの共同研究では、AIの活用による「創造力の拡張と広告クリエイティブの効果最大化」を目指し、こうした観点からの研究を推し進めていきます。電通デジタルと電通は、「電通クリエイティブインテリジェンス」の機能を「Augmented Creativity Unit（オーギュメンテッドクリエイティビティユニット）」と「Data Creativity Unit（データクリエイティビティユニット）」の2つに分け、研究開発および実装を進めます。前者では、クリエイターたちが持つ知見や経験値・感性などの創造的な思考プロセスのAIによる体系化とその強化に取り組みます。また後者では、AIを活用した高度なデータ解析に基づく広告クリエイティブの分析や効果予測、自動生成技術の研究を推し進めると共に、これまでにないソリューションの開発やクリエイターの発想支援にも取り組みます。そして、これら2つの研究を有機的に融合させることで、より豊かな広告や顧客体験の創出につなげていきます。

以上