TikTok,インフルエンサー施策のエキスパートとして企業のマーケティング課題解決を目指す

樋口陵

デジタルマーケティングコンサルタント(SNS) ソーシャルメディアエクスペリエンス部門 プランニング第2事業部 第2グループ(2021年8月入社)

インタビュー

※2023年5月時点の内容です

熱量高く仕事をする社員の姿に魅せられ、転職を決意

7年間在籍したゲーム会社を経て、前職では、芸能プロダクション機能を併せ持つガールズマーケティングに特化した会社で4年間、働いていました。

SNSを活用したマーケティングが盛り上がりを見せ始めた時期で、ソーシャルプラットフォームを活用した新規事業開発や、芸能事務所の機能を生かした専属インフルエンサーの発掘、Instagram動画広告制作などに従事する中、電通デジタルのメンバーと一緒に仕事をした経験が、転職を決意する契機となりました。

ブランド認知などを目的に、影響力の高いインフルエンサーがInstagramのストーリーズ広告を作るという企業向けサービスで、参加するインフルエンサーのマネジメント担当としてチームに入ったのですが、その時に出会った電通デジタルのメンバーが、みんなキラキラと輝いて見えたのです。

オシャレとかそういうことではなく、各メンバーが自分の得意分野を持って連携しあいながら、しかも楽しく仕事をしている姿がかっこいいな、と。

ただ、取引先である電通デジタルに転職するのは多少気まずさもあったので、グループ会社の電通アイソバー(現・電通デジタル)の面接試験を受けてみることにしました。当初はベンチャー企業でSNSに関しても自己流で積み上げてきたものが、世の中でどの程度、需要があるのか。客観的な意見や評価を聞いてみたい、という気持ちが、転職したいという気持ちより先行していました。

その後、面接で電通アイソバー社員との会話を重ねる中、熱量を持って仕事に向き合っている人たちともっと高みを目指したいという思いが強くなり、2021年8月、電通アイソバーとも合併し新体制になったばかりの電通デジタルに入社することになりました。


「TikTokやりたい」と言い続け、大規模プロジェクトで成果を出す

仕事内容としては、ソーシャルメディアを起点に、企業が抱えるマーケティング課題の解決をミッションとする部門で、TikTok、Instagram、Twitter、Facebook、LINEなどを活用したマーケティング支援に向けて、各種施策のプランニングやディレクションを実践しています。

特に、TikTokに関しては、まだ黎明期だった前職時代から「これから来るプラットフォーム 」として注目し、専属クリエイターと直接連携できる環境を強みとしてソーシャルメディアを起点に企業が抱えるマーケティング課題を解決してきた経験を生かしながら学びを重ね、入社時から積極的に意見や提案をしてきました。「やりたい」と手を挙げた者にチャンスを与えるという電通デジタルの企業風土から、TikTokやインフルエンサーに関するプロジェクトを任されるようになり、自分の強み、得意分野となっています。

具体的なプロジェクトとして入社数カ月目で従事したのが、あるテレビ番組のTikTokを活用したリアルタイム視聴並びに配信動画視聴の促進プロジェクトでした。

Instagramでは、登場する人(インフルエンサー)が表に立ちがちですが、TikTokは発話の内容が注目され、動画である点からも、テレビ番組との親和性は高いといえます。会社としてTikTokを使った広告配信は初のトライアルでしたが、TikTokを使って番組用素材をターゲットに合わせたバズる文脈で切り取り、デザインを加えるというクリエイティブを提案し、結果、視聴率の向上および放送終了後のオンデマンド配信について、過去最大の視聴回数を達成することができました。

TikTokの効果で、伸び悩んでいたTwitterのフォロワーの大幅増加にもつながり、クライアント企業に貢献すると共に、チームとして社内アワードも受賞できたのはうれしかったですね。

また、2022年の1年間、従事したのが大手化粧品会社における、Instagram上で人気のインフルエンサーを活用したKOL(Key Opinion Leader)マーケティングです。長いスパンのプロジェクトで苦労もありましたが、部門としてKOLへの新たなチャレンジにおいて、高いNRS(Net Repeater Score:顧客の継続利用率)を残せたのも次につながる一歩となりました。

こうした経験を踏まえ、現在では電通グループ内のインフルエンサーマーケティングに関するシンクタンク「インフルエンサーターミナル」や「TikTokソリューションラボ」といったチームに電通デジタルを代表して在籍しています。グループ横断でクライアントへの精度の高い提案に取り組むほか、社内イベントでの登壇など、培ってきた知見や情報の共有にも注力しています。


仲間との雑談からTikTokに関する国内初のサービスが誕生

入社して約2年、電通デジタルに入って強く思うのは、大げさではなく「やりがいしかない」ということです。その1つが、私にとってTikTokがそうであったように、やりたいことを言い続け、努力を積んでいれば、遠からずチャンスが巡ってくることが挙げられます。

先の2つのプロジェクトもそうですが、入社して早々にジョインしたのが、あるマンガ誌のプロジェクトでした。実は、今も毎週9冊ほどマンガ誌を読んでいるくらいマンガやアニメが好きで、自己紹介で常々公言していたところ、アプリ関係のポジションで人が足りないと声がかかりました。入社してすぐに大きなプロジェクトに関与できたのは貴重な経験となりました。

2つ目に同じ解像度で会話ができる熱量が高いメンバーが多く、手を組むことで高いシナジー効果につながりやすい点が挙げられます。

例えば、2023年3月、ユーザーをトライブ(共通の興味関心やライフスタイルを持った集団)で捉えるフレームワークを生かした独自の手法で、TikTok上の人気投稿(ハッシュタグ投稿)の収集・分析を行う国内初のサービス[1]「Tribe Driven Social Listening for TikTok」をリリースしたのですが、これも社内での雑談が起点となったものです。

TikTokユーザーの増加に伴い、企業でもTikTokを活用した施策の需要が増える中、いかに差別化を図るか。従来の属人的な感覚やナレッジだけに頼らず、電通デジタルならではの強みを活用した、データドリブンな手法で精度の高い戦略立案から施策の実施まで、一気通貫したマーケティング支援を実現できないか。そんな話をあるメンバーにしたところ、「じゃあ、データを調べてみるよ」となり、「データ取れるからやってみよう」と。

ちょっとした雑談から画期的なソリューションが生まれたり、同じ熱量を持った人同士で話しているからこそ高いシナジーが生まれたりする。これも電通デジタルならではの魅力で、会社としての競争優位及び個々のやりがいにもつながっていると感じています。

関連して、3つ目には役職や年齢に関係なく、悩んでいることを誰にぶつけても、ちゃんと答えが返ってくる。これも豊富なタレントを擁する会社ならではで、日々、学びや刺激を得ています。

こうした“電通デジタルらしさ”を味方につけ、働きやすさと自身の成長につなげていく上では、やりたいことを言い続けると同時に、その前提として、自分が知りたいことを恥ずかしがらずに尋ね、しっかり人の話を傾聴し理解しようとする姿勢が重要だと考えています。

今後の自身の展望としては、TikTokの新サービスをより良いものにブラッシュアップすると共に、自分が持っている知識や経験を体系化し、若手社員が学べるような環境づくりにも積極的に取り組んでいきたいですね。

電通デジタルには1人でできる仕事は何一つなく、声を挙げれば誰かが必ずサポートしてくれる企業風土が根付いています。TikTokを始め、SNSに関心を持つ方にぜひジョインしていただき、一緒に新たなサービスを育てていきましょう。


脚注

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