「挑む」社風の先にあるもの――若手リーダーが語る組織運営と次なる挑戦

  • 電通デジタルの【チーム】
写真:電通デジタルのオフィスで並ぶ、保科 早希(左)、岡田 健太(右)

電通デジタルには、若手で組織を率いるリーダーが複数存在しています。中途入社4年目で部門長に就任した岡田 健太と、新卒入社8年目で事業部長に就任した保科 早希もその一人です。こうしたスピード昇進の背景にあるのが、年次を問わず意志ある挑戦を後押しする社風です。数々の挑戦を経て現在のポジションに至った二人は、いま何を思い、どのような組織を目指しているのでしょうか。現在進行形の挑戦について話を聞きました。

2026年4月時点での所属・役職です

目次

現場からリーダー層へ、二人のキャリアの軌跡

――これまでの略歴と、現在の業務を教えてください。

岡田:私は中途入社で、電通デジタルへの入社は2021年7月です。2012年に電通グループのメディアレップに入社し、2015年から3年間、電通に出向しました。2018年に出向先が電通デジタルに変更となり、以降は現在の組織に所属しています。出向中の2020年にグループマネージャーに就任し、2024年に事業部長、2025年からは部門長を務めています。現在は第4アカウントプランニング部門にて、アカウントリード、クライアントへの提供品質の担保、および組織全体の運営をメインに担当しています。

保科:私は2018年に新卒で電通デジタルの一期生として入社しました。初任時は、競合コンペの対応やナレッジ運営などを担当していました。2年目からアカウントプランニング(AP)部門に異動し、5年目にはストプラ部門に1年間携わったのち、翌年2023年にAP部門のマネージャーに就任し、APへ復帰しました。その後、2025年にグループマネージャー、2026年に事業部長に就任しています。

電通デジタル流「若手を信じる」抜擢のリアリティ

――このスピード感での昇進は、ご自身としてはどう感じていますか?

保科:自分がマネージャーになるなんて想像もしていなかったし、前例がない分「早いな」と感じました。その驚きが大きかった分、早くマネージャーになったからこその経験や、若い自分だから担える役割を理解し、プレイヤーからマネージャーへ意識を切り替える必要があると実感しました。

岡田:特に部門長就任に関しては、30代中盤という自身の年齢を考えれば、これまでと比較して相対的に早いと思いました。しかも、私自身全く想定できていないタイミングでの内示であったため、驚きと衝撃が強く、嬉しさよりもプレッシャーの方が圧倒的に大きかったです。

――どんなことがプレッシャーでしたか?

岡田:まず思ったのが、100人弱のメンバーのキャリアや人生に影響を与える立場であることへの責任の重さです。自身の振る舞いやスタンスで部門の顔つきが変わる、アクション一つで部門の成果やメンバーの働きやすさが変わる、評価一つで皆の人生が変わる、という可能性に責任の重みを感じました。前任の部門長のやり方を引き継ぐことはできる。でも、若い自分が同じことをやっても、受け取られ方は違うのではないか、自分がやる意味や価値をどう証明するか、ということを最初の数カ月はずっと考えていました。

保科:そのプレッシャーは、私にもありました。事業部長への打診があったときはとても嬉しかったのに、これまで以上にメンバーや責任に向き合うことになるプレッシャーが徐々に押し寄せてきて、去年の12月頃は「本当に私で大丈夫でしょうか?」と上長に何度も確認していましたね。今も試行錯誤を重ねています。

保科 早希(電通デジタル 第2アカウントプランニング部門 第1事業部 事業部長)

2018年、電通デジタル新卒1期生として入社。AP部門を軸にストプラ領域の経験も持つ。2023年に当時最年少でマネージャーに就任し、グループマネージャーを経て、2026年より事業部長。現在は現場実務から戦略策定、組織マネジメントまで幅広い領域を担当している。

写真:マネージャー就任の裏にある苦悩を語る保科

若きリーダーがぶつかった壁とは

――プレイヤーからリーダーへ、マインドセットが変わった瞬間はありましたか?

岡田:「組織の長として、合理的に判断するための材料がすべてそろっていなくても決断しなければならないことがある」という言葉を当時の上長からいただいたときに、立場が変わったと実感しました。

保科:私はマネージャーになったときに大きく変わりました。当時は6年目で、プレイヤーとして個人の成果を出すことが当たり前だった中で、自分と同じようなプレイヤーを育てるための新組織を立ち上げてから、少しずつ意識が変わっていきました。新組織立ち上げの翌年に組織拡大を行い、AP部門やストプラ部門の横断組織として組織を全体展開することになりました。30人ほどの組織を持つ中でメンバーの成長をより感じるようになったことで、自分は育成や組織づくりが好きなんだと気づいた頃から、この立場が楽しいと思えるようになりました。

――トントン拍子のキャリアアップに見えますが、壁を感じたことはありましたか?

保科:はい、ありました。グループマネージャーになる前に、先ほどお話した横断組織の運営を担当しましたが、兼務で参加しているメンバーばかりの中で、その兼務元の上司も含め、同じマネジメント職の立場として対等に会話しながら、双方の組織への影響を考えて意思決定する難しさを感じました。

また、グループマネージャーとして自分のグループをまとめる立場になると、自分より年上のメンバーとも向き合わなければなりません。自分の意識・立場と相手の立場を考えながら話すことの難しさ、そして自分のやりたいことと相手のやりたいことをどう合わせるかという葛藤は、ずっとありましたね。

岡田:私はグループマネージャーになってからも、まだまだプレイヤー思考が強すぎて、自ら案件を動かして組織の成果を生み出そうとしていたことがありました。マネージャーがプレイヤーをやると、メンバーの活躍機会を奪ってしまい、結果として彼らが成果を残せない・成長できない環境になってしまう。メンバーの育成、適切な裁量の与え方、限られたリソースの中での仕組みづくりという課題に直面したのが、最も大きくぶつかった壁でした。

――壁にぶつかるお二人に対して、会社からのバックアップはありましたか?

保科:会社の仕組みとしてのバックアップというよりも、社風というのでしょうか。周囲には、相談すれば丁寧に向き合い、的確な助言をくださる方が必ずいます。上長だけでなく、兼務している営業戦略部の先輩方をはじめ、本当に多くの方が気にかけてくださっていて、同じマネジメントの立場としてどうすべきかという観点でアドバイスをいただけるのがとてもありがたいです。その上で、経験が浅い部分はさりげなくフォローしていただいています。そうした環境の中で、一人で戦っているわけではないと感じられることが大きな支えになっています。

一方で、こうしたフォローも自分から声を上げなければ得られない部分もあると感じていて、だからこそ人に頼ることの大切さにも気づきました。以前は一人で何とかしようとしてしまうこともありましたが、周囲に頼ることで壁を乗り越えられた経験があり、今では意識的に周りを頼るようにしています。

また、女性管理職という立場で孤独を感じやすい中でも、先輩の女性管理職の方々が温かく接してくださったり、横のつながりをつくってくださったり、実際に活躍されている姿を見せてくださることが、自分にとって前に進む力になっています。こうした周囲の支えがあるからこそ、安心して挑戦し続けられていると感じています。

岡田:サポートや助言はあります。先輩のやり方もたくさん学ばせていただいたのでそれをかなり踏襲していますし、相談もよくしています。また、同じマーケティングコミュニケーション領域内の同志である先輩部門長の方々が先回りし、今後私に訪れるであろう障壁やそこに対する乗り越え方を丁寧にご指南してくださったり、背中で見せてくださったりするお陰で、一つひとつ解決できている実感があります。そういう意味では孤独感は全く感じませんでしたね。その上で、自分はどうあるべきか、自分らしさをどう発揮するか は、かなり考え抜きました。

岡田 健太(電通デジタル 第4アカウントプランニング部門 部門長)

2012年電通グループのメディアレップに入社。電通、電通デジタルへの出向を経て、2021年に電通デジタルへ正式入社。事業部長を経て2025年より部門長。第4アカウントプランニング部門の責任者として、クライアント支援の品質管理および組織運営を牽引する。

写真:企業のバックアップを説明する岡田

信頼を獲得し、組織を動かすコミュニケーション術

――キャリアアップする中で、意識して心がけてきたことはありますか?

岡田:少し言い方が難しいのですが、相手に応じたコミュニケーションをとることを強く意識するようになりました。例えば、メンバーと話すときは現場視点で、マネジメント層と話すときはマネジメント視点に切り替える。両方を行き来しながら、経営視点のメッセージを現場にもきちんと伝えるということは、自覚して実践するようにしていました。

保科:何をするにも相手に信頼してもらえるよう行動し、信頼してもらうためにもしっかりと成果を出すことです。

マネージャーになった当初、私の発言だけでは物事がうまく進まず、先輩に間に入っていただくことでスムーズに進んだ経験があって、そのときに「誰が言うか」ということが、いかに大事なことかを痛感しました。不安そうな態度で臨めば、この人に仕事を預けて大丈夫かなと思われて対等に話をしてもらえないことがあります。実績がなければ信頼されないのも当然です。思うように仕事を進めるためには、私自身に信頼と実績を付けることが大切だと理解しました。だからこそ今は、自分の発言に自信を持てるように、誰よりも行動量を高め、成果で信頼を積み重ねることを意識しています。

また、いい意味で人に頼ることも大事だと考えています。プレイヤーのときはすべて自分でやろうとしていましたが、マネージャーになってからは「どう他のプレイヤーに輝いてもらうか」という視点を強く意識しています。

誰もがチャレンジし、活躍できる組織へ

――自分の組織に取り入れたい価値観や抱負はありますか?

岡田:若手がチャンスを掴むのは電通デジタルの文化ですが、もっとどんどんチャレンジできる環境にしたいです。年功序列ではなく、成果を出せばやりたい仕事にも挑戦できる。AP部門にはアカウントプランナーとしてさまざまな仕事ができる環境があるので、そのフィールドを積極的に活用できる文化にしたいですし、多様な働き方の人が共存する組織にしたいと思っています。

保科:私の事業部メンバーは新卒プロパーが多く、平均年齢も若い。私自身もメンバー時代に自由な環境でやりたいことにチャレンジさせてもらい育てていただいたので、同じように制限を設けない自由で挑戦的なチームにしたいというのは以前から思っていました。ただ、最近メンバーと話していると、「特にやりたいことはない」という人も少なくありません。だからこそ、何でもチャレンジしていい文化の中で、自分のやりたいことや、なりたい姿を考えて見つけてもらいたいです。誰でも活躍できる組織なのだということを、自分の事業部から発信したいです。

新しいビジネスとカルチャーを共に創る仲間へ

――最後に、電通デジタルへの入社を検討している方へ、メッセージをお願いします。

保科:電通デジタルには、自分の好きなこと・やりたいことにチャレンジできる環境やチャンスがあります。自分の思いや挑戦したいことがある人と一緒に働きたいです。そういう人たちと仕事をすると、新しいビジネスや新しいカルチャーが生まれていく。様々なカルチャーが混じり合う中に、自分の色を加えてくれるような人を歓迎します。

岡田:仕事は自分のためにするものでもありますが、パートナー企業や市場からの需要があってこそいただけるものでもあるので、利他的な視点を持つことは重要だと考えています。クライアントだけでなく、さまざまなパートナー企業との仕事を通じて、世の中によい価値をもたらす。それくらいの気概を持って一緒に働ける仲間と出会いたいと思っています。

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