2024.04.15

「自分らしさ×変化への適応性」で考える女性のキャリアとは

3月8日の「国際女性デー」は、女性の権利、政治、経済分野への参加を推進していくために、国連によって制定されました。DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)を推進する電通デジタルは、多様な社員が自分らしく能力を発揮できる会社を目指し、2024年も「国際女性デー」に合わせたさまざまな取り組みを進めています。サステナビリティ推進部主催による一連の施策についてレポートします。

ロールモデルの不足が女性のキャリア開発の課題

ロールモデルの不足――。昨年度、社内におけるDEI推進の課題を特定するために実施したDEI調査(DEIサーベイ)で、筆頭に挙がった課題です。 

女性のキャリア形成の難しさの要因の一つに、妊娠・出産・育児などによる人生における“ロール”が影響し、モデルとなる女性上司が少なく、長期的なキャリアビジョンを描きづらいことが挙げられます。その課題に基づき、2024年の国際女性デーに際しては、女性がキャリアをより前向きに捉え、キャリアビジョンを描きやすくするための手厚い情報提供やフォロー体制の構築を主眼に3つの企画を考案しました。 

1つ目が「情報提供」として、キャリアビジョンを描くための手法や考え方を学ぶ SDGsランチタイムセッション、2つ目が「ロールモデルの提供」のため、国際女性デーに実施するリアルトークイベントと座談会、3つ目が「女性管理職候補の育成、信頼関係の提供」としてのメンタリング施策です。


「好き・得意」×「市場価値・社会貢献」の掛け算で考える

2月27日に行われた「SDGsランチタイムセッション」では、『「好き」×「得意」から考える、わたしらしいキャリアの築き方』と題し、キャリア開発支援を行うプロティアン・キャリア協会最高キャリア事業責任者(CCO)眞殿裕美さんにお話いただきました。

眞殿 裕美さん(一般社団法人プロティアン・キャリア協会CCO(最高キャリア事業責任者)/認定ファシリテーター キャリア相談室マネージャー/4designs株式会社 執行役員CCO/一般社団法人 HR テクノロジーコンソーシアム/IKIGAI LIFE デザイナー)

眞殿さんは、環境の変化に対応しながら、組織や第三者に委ねることなく、自律的かつ主体的にキャリアを形成していくには、「アイデンティティ(自分らしさ)×アダプタビリティ(変化への適応性)」の掛け算で考えることが鍵になると提言。そのためのキャリアの棚卸ツールとして「IKIGAIチャート」について情報を提供してもらいました。

このチャートは、先に挙げたキャリア開発の2つの軸「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」を、「好き(自分軸)」「得意(スキル)」「お金になる(市場価値)」「需要がある(社会貢献)」の4つに細分化。4つのマップで構成されるチャート内に、自分が好きなことや培ってきたスキル、人的ネットワークなどを配置し現状を可視化した上で、いかに自分が持つキャリア資本を「4つが重なるセンター部分(IKIGAI)」=「好きで得意でお金になって需要がある」にビボットさせ、進化させていくのか。仕事、生活含めたキャリア満足度の向上を目指すためのツールです。

好きで、得意で、お金を稼げて、社会的な需要があることの4つを満たす仕事がikigaiだという考え方。「目標を実現すること」ではなく、「目標を持つこと」が幸福度を高めるとの研究結果もある
Zoom

3人のロールモデルのトークセッション、座談会で意見を交換

では、ロールモデルとなるような女性社員はどのようにキャリアを考え、進化させていったのでしょうか。国際女性デーの第1部イベントでは、実際に3人の登壇者に書いてもらった「IKIGAIチャート」を活用し、紐解いていくトークセッションを行いました。

横塚奈保子(左)、保科早希(中央)、山嶋彩(右)

登壇したのは、社内アワードのベストヤング賞受賞経験を持つ横塚奈保子 、女性最年少マネージャーとして活躍する保科早希、3児の母として仕事に育児に奮闘する山嶋彩です(ファシリテーター:三田村淳執行役員)。
※電通デジタルの更なる競争力強化と社員の一体感醸成を目的に、直近1年で最も活躍し、パーパスを体現したプロジェクトや社員を称える表彰制度

横塚は、デジタル未経験での中途入社ながら、持ち前の打ち解け力や計画性といった強みや若さを活かし、社内でもネットワークを広げ、クライアント企業からの信頼も順調に獲得中。「『好き&得意』をさらに伸ばし、『IKIGAI』につなげていきたい」と言います。

保科は元々、得意分野だった企画やパワーポイントを活かしたプランニングスキルやコンペというコアな強みに加え、昨年、マネージャーになったことで、「自分一人で頑張る」フェーズから「プレイングマネージャーとして後進を育成していこう」と視座が向上したと言います。

山嶋は、子育て経験を経て、人の成長が純粋にうれしいと思えるようになったそう。さらに限られた時間の中で仕事をこなす段取りやスピードといったスキルが身に付くと共に、自分をリセットさせるために、趣味の時間も意識して作るようにしていると明かしてくれました。

ロールモデルたちの三者三様の生き方、考え方に触れ、参加者が自身のキャリアについて思いを巡らせたところで、ざっくばらんに悩みや意見を交換する場として、3人を交えた第2部の座談会が行われました。

女性社員に男性社員の参加者も加え、社歴も部署も異なり、独身、既婚、育児中などそれぞれの立場からオンオフの切り替えのコツ、妊娠・育児によるキャリアの断絶で「取り残されるのが怖い」といった切実な悩み、男性の育児参加への考え方など、リアルな意見で大いに盛り上がりました。


1年を通じてメンターと一体となってキャリア開発を支援

イベント後のアンケート調査では、「いろんな立場の女性社員の活躍を知り、選択肢の多さを再認識することができてよかった」「電通デジタルの社員はやっぱり人柄が魅力だなと思った」「キレイゴト以外の意見が聞けてよかった」といったポジティブな声が多く寄せられました。

3つ目の「メンタリング施策」では、女性の管理職意向の向上を目指した取り組みです。メンターとの対話「キャリア1on1」を通じてキャリアビジョンを明確にしていくプロセスの提供、メンター・メンティ間の何でも相談できる信頼関係の構築により、女性社員自らの意思でキャリアを前に進めていけるロードマップを描いています。 

眞殿さんは、キャリアは中長期視点で考えることが大事だと語ってくれました。キャリアパスの短期的な上げ下げで一喜一憂せず、長期スタンスで多くの女性社員がキャリア開発に取り組めるよう、サステナビリティ推進部では、社員と一体となって一連のプロジェクトを進めていきます。

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