2023.09.06
適切なデータ活用で、より良い未来をつくる(後編)
データアナリスト座談会 vol.2
精度の高いマーケティングを実現するには、データの分析・活用は欠かすことができません。中でもカギとなるのがデータクリーンルームの活用であり、その実務を担う核の部分を担っているのがデータアナリストです。日々膨大なデータと向き合うデータアナリストとは、どのような人たちなのでしょうか。
電通グループで働くデータアナリストによる座談会第2弾では、株式会社 電通 榑林花野氏、田中慧理奈氏、馬容容氏、株式会社電通デジタル 永井明日美氏の4名に話を聞きました。後編では、特に印象深かった仕事や、やりがいや達成感、今後チャレンジしたい領域などを深掘りしていきます。
※2023年7月時点での情報です
※Transformation SHOWCASEからの転載記事
仕事に揉まれて急成長。若手も活躍できる環境
Q.入社2年目の永井さんをはじめ、今回お集まりいただいたデータアナリストの皆さんはお若いですよね。若い方が活躍しやすい環境なのでしょうか。
永井:私の直属の先輩も5、6年目ですが、既に中堅的な存在で、私にとっては師匠のような存在です。私も2年目ながら、定例会議で議論をリードさせていただくような役割を任されており、前面に立って仕事をしているという実感や、それに伴う責任感は強く持っています。
榑林:データに基づく提案なので、若い方でもどんどん前に出ていく、という印象が強いですね。そもそもデジタル分野は仕事の回転が速く、毎月のようにクライアントさまへ提案を継続して重ねていくような進め方が必要不可欠です。ですから、鍛えられるスピードも、仕事の手応えをつかむのも速いのかもしれません。
Q.そうした中で、特に印象に残っている仕事について教えてください。「貢献できたな」という実感を得るのは、どういう時でしょう。
田中:スマート家電メーカーさまに向けて、スマートホームのデータ運用コンサルティングを行う案件が印象に残っています。クライアントさまにとっても新しい事業で、何をどうすればいいか分からない中、一緒にゼロベースでデータ活用法について考えていきました。1から契約を結んだり、予算を含めて事業のスキームまで考えたりするところに携わることができ、大きく成長できたと感じます。
永井:一番思い出に残っているのは、クライアントさまの環境で「Ads Data Hub」(Googleが提供するデータクリーンルーム。以下、ADH)を構築するプロジェクトです。クライアントさまにはADHを扱ったことのある方がいなかったため、当初はこちらのコンサルティングと先方のニーズがうまく噛み合わないこともありました。ですが、そのプロジェクトが終了した後、別の方から「あのクライアントさまが『永井さんとまた一緒に仕事がしたい』とおっしゃっていた」と伺い、とてもうれしかったですね。評価していただける動きができたのかなと思い、達成感がありました。
馬:私はデジタルについては全くの初心者で、かつデジタルの専門知識もなかったため、最初はクライアントさまとの関係値もなく、信頼もされていない状態でクライアントさまを不安にさせてしまうこともありました。しかし、常に向き合わせていただく中で、クライアントさまからのご要望や課題を解決したい!と考えてお持ちしたあるご提案に「この提案、いいね、早速実行しよう」と笑顔で賛同してくださったことがあり、喜びを覚えた記憶があります。その時から「クライアントさまの顔が見えるポジションで仕事がしたい」と思うようになりました。
榑林:私が印象に残っているのは、ある外資系のクライアントさまのお仕事で、日本初上陸のサービスをローンチする時に、キャンペーンをお手伝いしたことです。タイトなスケジュールの中、みんなでキャンペーンが無事にスタートしたのを確認し、大きな充実感を覚えました。
1クリックの背後にいる、1人ひとりをイメージする
Q.今後チャレンジしたいことはありますか?「こんなスキルを伸ばしたい」「こういう案件に携わりたい」など、将来の展望についてお聞かせください。
田中:現在、私が主に担当しているのはTwitter社のデータクリーンルームの機能開発です。Twitterという媒体の強みとクライアントさまのニーズを反映させた、新しいソリューションを開発したいという思いがあります。
長期的な視点では、人々の生活がより良くなるデータ活用を行いたいです。昨今は自分のデータを使われることに不安を感じる生活者も多いという環境下ですが、データをきちんと使えば生活はより良くなるはず。私たちがデータをしっかり扱っていることを保証すると同時に、ユーザーの皆さまの抵抗感を軽減できるような発信や、クライアントさまや媒体社さまとともに、BtoCサービスにも携わりたいですね。
馬:私も田中さんと同意見です。今は情報量過多の時代です。エンドユーザーにとって「これが欲しかった」という適切な情報を届けたいので、そのお手伝いができる仕事ができたらと思います。例えば、自分が求めていないサービスの広告ばかり表示されるのはうれしくありませんよね。企業のコミュニケーションをより適切にするデータの利活用については、今後も模索していきたいです。デジタル広告も大手ECサイトやサブスクリプションサービスのレコメンド機能のように精度を高めれば、ユーザー、クライアントさま双方にとってメリットがあると思います。
また、私が出向していた電通デジタルや今所属している電通のデータ・テクノロジーセンターには、エンジニアをはじめ、専門知識を持つ方がたくさんいるということを知りました。私は元々デジタルは専門外でしたが、だからこそ先輩方のお力をお借りしつつ、専門知識をクライアントさまが分かる言葉に翻訳して、クライアントさまに課題解決手段をご提供するポジションになれたらと思います。
永井:私は、ただ真面目に仕事をこなすというよりは、その中でちょっと「遊び」の要素を入れたり、楽しいことを生み出していくようなことも好きなんです。データサイエンスやアナリストと言うと、頭の固い人が難しいことを黙々とやっている、みたいなイメージがあるかもしれませんが、私はそういったキャラクターではありません(笑)。「こんな人がリードしているソリューションだったら、一度提案を持ちかけてみようかな」と、まずは社内の営業担当者、AP(デジタルアカウントプランナー)にハードルを低く感じてもらえるよう、社内での立ち位置を築いていきたいです。
よりマクロな視点では、さまざまなコミュニケーションによってクライアントさまのバリューをエンドユーザーにきちんと届けていきたいです。1つのCV(コンバージョン)を獲得することは、単にそのコミュニケーションに効果があったというだけでなく、自分たちが届けたいものを1人の方に届けられたということ。その1クリックの向こうにいる人をイメージすることを忘れたくないと思っています。今、広告効果検証の業務も行っていますが、「こういう広告接触で、御社の商品が皆さんに届きましたよ」という意味を自分の中でしっかりと理解した上で、クライアントさまにお伝えしたいと思っています。機械的な形で終わらせず、ある種「エモさ」も込めつつお伝えしていきたいですね。
榑林:電通グループは幅広いビジネスを展開しています。広告効果検証の領域にとどまらず、クライアントさまの事業成長に貢献したいと考えています。もっと広くご相談を受け付けていることを知っていただき、クライアントさまを多角的にサポートしていきたいです。
1つ1つのデータが持つ意味を考え、適切に活用することが、人々の生活を向上させ、より良い未来につながる。こうした思いを持ったデータアナリストが最前線でデータ分析・活用に取り組み、多くのクライアントさまのマーケティング施策やソリューション開発に役立てている様子を少しでも感じていただけたでしょうか。
電通グループでは、多くのデータアナリストが、それぞれの個性を生かしながらさまざまなスキルを発揮し、より良い未来のためにデータ分析・活用に取り組んでいます。「エンドユーザーの“WOW”を生み出す新しいデータビジネスを模索したい」「収集したデータの活用法を見出したい」という企業の皆さんは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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