事業部門とコーポレートのハブとして生きた数字を届け、事業成長に貢献する|樋口美奈子

樋口美奈子のポートレート

インタビュー

2026年5月時点の内容です

13年の経験を糧に挑んだ、ゼロからの再出発

前職のアパレル会社では、営業やバイヤー、PRとして13年ほど奔走していました。キャリアの転機となったのは、ライフイベントの変化です。一度立ち止まって区切りをつけたいと考えた際、同業界でのステップアップではなく、あえて「真逆の世界でゼロから学び直したい」という知的好奇心が湧き上がってきました。

そんな折、以前のご縁から紹介を受けたのが電通でした。「いかに魅力を伝え、届けるか」をプランニングする本質は、前職と共通する部分があると感じ、2017年電通に入社。当初は経験を生かせる化粧品分野などを想定していましたが、配属先はデジタルメディアを担うデジタルプラットフォームセンターでした。

PRの現場から一転、数字やシステムを扱う未知の領域。しかし、「デジタルが創る未来はどうなるのか」という高揚感があり、自然と挑戦を受け入れている自分がいました。その後、組織の統合に伴い2018年に電通デジタルへ出向。その勢いと大きな可能性に惹かれ、2019年に電通デジタルへ籍を移すことを決意しました。

写真:樋口美奈子

膨大な数字データを「料理」し、事業の次の一手を導く

私の所属する統括部は、コーポレート機能でありながら各事業部門へ深く入り込み、組織間の円滑な連携を担う「ハブ」のような部署です。その中で私は、広告事業をメインとするマーケティングコミュニケーション領域の会計管理を担当しています。予算・実績・見込みという3本柱の予実管理を軸に、事業戦略に必要なデータの整備や集計を幅広くサポートするのが私の役割です。

大きな数字を扱う中で磨かれたのは、数字の根拠を徹底的に突き詰める力です。役員や部門長へのレポーティングは経営判断に直結するため、「なぜこの数字になるのか」という前提条件を常に自問自答しながら向き合っています。私はよく、データを可視化することを「数字を料理する」と表現するのですが、様々な視点での分析業務を多く対応する中で、今では「この目的にはこの分析」というレシピ(引き出し)が格段に増えました。

この仕事の醍醐味は、膨大なデータの中から目的に合わせて必要な数字を導き出すことにあります。時には「こんな指標が見たい」というふわっとした相談を受けることもありますが、対話を重ねて形にすることで、組織の強みや課題が明確になり、新たな戦略が見えてきます。作成した指標が意思決定に活用され、事業成長の要因になったとフィードバックをいただけた時は、何よりもやりがいを感じます。

2024年には、グループ全体の会計システム刷新という巨大プロジェクトに携わりました。多種多様なデジタルメディアの取引形態を新システムへ移行する工程は困難を極めましたが、関連部署と連携して適正な請求フローを組み直しました。現在、マーケティングコミュニケーション領域の約1,600人が滞りなく運用できている光景を見ると、あの苦労が実を結んだのだと大きな達成感を覚えます。

写真:樋口美奈子

個人の意見が尊重される、風通しのよさ

電通デジタルの特徴は、個人の意見を尊重し合う文化です。たとえ意見の相違があったとしても、対話を通じて議論を深掘りし、真摯なフィードバックを返してくれる。そのため、立場に関わらず自分の考えを臆せず発信できる環境があります。

働き方については、定期的な出社を通じたリアルなコミュニケーションを大切にしながら、在宅勤務制度も柔軟に活用できる環境があります。私自身は、リアルなコミュニケーションから得られる価値を感じているため、あえて出社を基本としています。 オフィスには部門ごとに集まる「チームホーム」というエリアがあり、部門長や事業部長、グループマネージャーやメンバーとも物理的な距離が近く、気軽に声をかけられるからです。

実務において、この雑談が持つ意味は大きいと感じています。テキストベースでは伝えきれない細かなニュアンスも、対面で数十秒話すだけでスムーズに解消でき、モヤモヤしていたことが一気にクリアになる。そんな何気ない会話から生まれる気づきやアイデアに、日々助けられています。


数字は生き物。人間がその根拠に意味を宿す

数字を扱う仕事は堅いイメージを持たれがちですが、実際は数字は生き物です。事業成長に資する生きた数字を提供するには、型にはまりすぎない柔軟な視点が必要な場面も多々あります。

データによって根拠を示すことは、現場の「感覚」を「確信」に変える作業です。分析結果が想定通りなら「これまでの戦略は正しい」と自信になり、想定外なら「軌道修正のチャンス」という気づきになる。AI活用が進む今だからこそ、数字が持つ意味を解釈し、血を通わせるプロセスは人間にしかできない重要な役割だと感じています。

今後は、マーケティングコミュニケーション領域で培った知見を全社軸へと広げていくことが目標です。コーポレート部門の他部署とも連携し、より大局的な視点で数字を扱いたい。そのためにも、個人の知見を組織の力に変えていけるような、ナレッジを共有し合える強いチームを作っていきたいと考えています。

この仕事に向いているのは、特定のスキル以上に、好奇心を持って物事を自由に捉えられる人です。変化の激しいデジタルマーケティングの世界では、新しいサービスに対して「このサービスはどうすれば成長できるか」と興味を持てる人ほど、自分らしいキャリアを描けるはずです。ビジネスと数字は切り離せません。生きた数字を読み解く楽しさを分かち合える方と、一緒に働けることを楽しみにしています。

電通デジタル 採用情報

新卒採用

新卒採用情報はこちら

経験者採用

関連職種で応募受付中