成果創出サイクルを生む電通デジタルの「実行力」と「統合力」
AI時代に対応した実行構造の変革とは
第10回 顧客理解に対するコマース観点でのアプローチ
電通デジタルでは、2024年1月から世の中のコマースニュースをお届けするウェビナー「電通デジタルコマースニュース」を開催しています。第10回の本記事では、ソリューションディレクターの髙田拓之とプロデューサーの松居壮人が、開催したウェビナーの内容の中からBtoB業界への顧客アプローチについて振り返ります。
髙田:9月下旬に経済産業省からEC市場規模の発表がありましたので紹介します。
2023年のBtoC- EC(消費者向け電子商取引)規模は24.8兆円、前年比9.23%増で、物販系分野のBtoC-EC化率は9.38%でした。前年比約2.1兆円と堅調に伸びている状況で、特にサービス分野の規模は前年比で22%強。主な要因はコロナ渦収束における消費者の外出需要に伴い、旅行サービス、飲食サービス、チケット販売の市場規模が拡大したことによるそうです。
また、BtoB- EC(企業間電子商取引)の市場規模も前年比10.7%増の465.2兆円となり、EC化率も40%に達しました。同じく外出機会が増えたことによる影響が大きく、食品業界では外食やホテル需要の拡大で、業務用食品市場規模等の拡大およびEC化率も75.0%(前年70.7%)に増加したとのことです。一方卸売業の総売上は微減しているものの、BtoB -EC市場は前年比7.4%増の121兆2,500億円ほど、EC化率は37.5%と増加しています。大手総合スーパー、大手スーパーを中心とした、流通BMSに代表されるEDIの標準化がEC化率増加の後押しとして挙げられています[1]。
BtoC -ECの物販系分野に話は戻りますが、カテゴリごとのEC化率にも触れておきます[2][3][4]。
今月、アイリスオーヤマとサッポロドラッグストアーが相次いで自社ECをマーケットプレイス化にすると発表がありました[5][6]。
マーケットプレイス化とは、自社のWebサイトに他社の商品やサービスを出品できる仕組みです。また今年度には、ニトリもマーケットプレイス事業に参入することを発表しています。プラットフォームはMiraklを導入するということです。
マーケットプレイス化、別名自社モール化とも言いますが、実は電通デジタルにもモール化のご相談をいただくことも少なくありません。弊社もMirakl含め、自社モールECが可能な国産ECプラットフォームの取り扱いはございますので、最適なプラットフォームのご提案が可能です。
一見、在庫も持たずにEC事業を展開できると思われがちではありますが、モール化において重要なのは、以下を同時で行うことであり、ゼロからのスタートはかなりの投資と根気がいる事業です。
アイリスオーヤマやサッポロドラッグストアーのように、基盤が既にしっかりしており、また販売ルートも整備され、既に自社ECとして売上の基盤がある場合は、そこに追加するという形で実現が可能ですので、まずはしっかりと自社の売上の基盤を作る、または販売可能な商品ラインナップ/出店社を確保することから従事した方が事業リスクは少ないでしょう。
こういった戦略のところからも弊社はご支援可能ですので、マーケットプレイス化を検討したいという企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお声がけくださいませ。
ここからは、松居よりBtoBビジネスにおけるEC活用のポイントについてお話をさせていただきます。
松居:まず、経済産業省のレポートを基に、BtoB-EC市場が成長している調査情報をご紹介します。BtoB-ECが拡大している背景として、主に以下の3つが挙げられます。
BtoB-ECを運営の目標として「売上獲得」と「業務効率化」を掲げている企業が多く、それぞれの目標によって運営の課題が異なります。
ECビジネスにおいて、BtoBとBtoCでは購買プロセスが大きく異なります。そのため、商品特性に応じた体験設計が必要です。以下の2つのポイントを重視してください。
購入意思決定関与者を「DMU(Decision Making Unit)」と呼びます。企業には、コストを抑えたい経理担当者や、現場のキーマンなど、複数の意思決定関与者がいます。DMUを明確に理解することで、購入検討段階ごとに適切なコミュニケーションを図ることができます。
BtoBビジネスにおいて、ECは強力なツールですが、DMUが複数存在するため、万能ではありません。デジタルでは広告活動による集客、既存顧客へのメール、オフラインでは展示会への参加や営業としての商談など、データを統合的に管理することが可能で、これを支えるのがCRMです。電通デジタルは、ECプラットフォームとCRMを活用したマーケティング全体支援を提供しており、お困りの際はぜひお問い合わせください。
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BtoB業界でもコマースの活用が増えてきておりますが、「顧客」として見た時の特徴やタッチポイントについてお話させていただきました。皆さまの業務に少しでもお役立ていただければ幸いです。
電通デジタルコマースニュース
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ウェビナーアーカイブ配信中
1.ECのミカタ:国内EC市場、コロナ前水準以上の分野も 経産省、2023年度電子商取引に関する市場調査を公表
2.ネットショップ担当者フォーラム:【2023年EC市場のカテゴリまとめ】市場規模が最大は「食品、飲料、酒類」で2.9兆円、EC化率トップは「書籍、映像・音楽ソフト」で53.45%
3.ネットショップ担当者フォーラム:【2023年のCtoC-EC市場まとめ】市場規模は5%増の約2.5兆円
4.ECzine:GMOメイクショップ、「BtoB向けモールシステム」をリリース 出品事業者の出荷業務の負担軽減も
5.ECzine:アイリスオーヤマ公式通販サイトがマケプレ機能搭載へ Miraklの基盤を活用し12月の公開を目指す
6.サッポロドラッグストアー:サッポロドラッグストアー、ECマーケットプレイス事業に進出
プロフィール
眼鏡業界にて10年以上にわたり小売り・営業・ECサイト運営を経験後、ECプラットフォームおよび支援企業にて8年以上にわたりEC構築・運用支援に従事。長年のECサイト運営の経験から、Web広告はもとよりCRMを起点としたフロント施策、カスタマー、フルフィルメント、また自身のバイヤー経験からサプライチェーンマネジメントの実績も持つ。2021年より現職。
2022年電通デジタル入社。B2B企業を対象としたマーケティング戦略から各種MA、CRMツールをはじめとしたプランニング、導入、運用、運用改善まで伴走支援型のプロジェクトを中心に従事。B2Bイニシアティブのサブリーダーとしても活動中。
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