ユニファイドコマースソリューションOne tempoが実現する未来のコマース体験

デジタルの進化は止まることを知らず、コマース業界もその恩恵を受け、日々変貌を遂げています。昨今は、オンライン・オフラインのデータを統合し、顧客一人ひとりに寄り添った購買体験と価値を提供するユニファイドコマースが注目されています。

電通デジタルでは、株式会社プレイドが提供するCXプラットフォーム「KARTE」の機能を最大限活用したユニファイドコマースソリューション「One tempo」によって、CX設計、プラットフォーム構築、事業グロースを支援する統合サービスを提供しています。

One tempoは、オンラインとオフラインの購買体験を統合し、顧客一人ひとりに最適なサービスを提供するユニファイドコマースソリューションです。

リアルタイムデータ連携により、在庫管理や顧客接点の最適化を実現し、MA（マーケティングオートメーション）を強化します。この革新的なプラットフォームは、顧客体験の向上とビジネスの成長を支援するために設計されています。

オンライン・オフラインの購買体験を統合する際に、一番の問題となるのはデータの鮮度です。

例えば、コマースサイトの在庫データと実店舗の在庫データを連携・相互参照するシステムは一見単純そうに思えますが、定期的なバッチ処理（一定期間データを集め、まとめて一括処理を行う方法）によって実現されているケースが多く、鮮度の低い（≒信頼性の低い）在庫データとなっている場合が多々あります。これでは真のユニファイドコマースを実現することはできません。

実店舗・コマースサイト間のデータは、相互にリアルタイム連携することが必須であり、実現難易度の高い領域です。

One tempoでは、KARTEの各プロダクトを最大限活用することで、リアルタイムデータ連携を実現しています。中でも、2023年に提供が開始されたKARTE Craftが重要な役割を担っています。

KARTE Craftとは、サーバーレスで独自のKARTEの機能やアプリケーションを、AIの支援のもと開発できるプロダクトです。これを使うことで、独自のKARTE拡張を作成したり、外部システムとKARTEをリアルタイムに連携させたりすることができます。

KARTEを使ったシステムでは、以前はKARTE Datahubを利用したバッチ処理的なデータ連携が主でしたが、KARTE Craftを活用することにより、リアルタイムでのデータ連携が可能になっています。このKARTE Craftをデータ連携の要として活用することで、鮮度が高く信頼性のあるデータを扱うことができるのが、One tempoです。

また、KARTE Craftは他のKARTEプロダクトとの親和性も高く、Web接客施策・MA施策・1to1コミュニケーションなど、様々な顧客接点のトリガーとしても利用することができるため、オールチャネルの顧客接点に向けて、連続性のある各種施策の実施が可能となっています。

One tempoを導入することによって、以下のようなユニファイドコマース施策を実施することが可能です。

• 実店舗に来店されたお客様に対して、即時にオンラインクーポンを発行する
• 実店舗で試着・試食した商品をオンラインでおすすめする
• オンラインでの行動履歴・購買履歴を確認しながら、実店舗に来店されたお客様の接客を行う
• 在庫切れの商品に対して、オンラインや他の実店舗の在庫状況を確認する
• オンライン・オフラインでの購買データをもとに、双方の商品陳列や在庫の最適化を行う

上記はほんの一例ですが、一様に言えるのは「これまで実店舗・コマースサイトで分断されていたデータをリアルタイム連携することで、お互いが相乗的に事業成果につながる施策を実施できる」ということです。この取り組みによって、施策効果の分析や改善を高速で回すことも可能となります。

また、One tempoは各種データを連携するための汎用性の高いOne tempoコネクタを備えており、上記以外にも様々な要件に答えられる柔軟性を持っています。KARTE CraftのWebhook機能を利用することで、実店舗から直接コマースサイト側の在庫状況を参照・更新することも可能ですし、その逆も可能です。この連携を双方向でリアルタイムに実施することで、オンライン・オフラインのデータを一元管理し、顧客体験の相乗的な向上に寄与できます。

One tempoが提供する機能である「顧客カルテ」は、オンライン・オフラインをつなげる重要な役割を担っています。

この顧客カルテは、実店舗スタッフがPC・タブレット・スマートフォンなどで利用することを想定して開発されており、来店チェックインされた顧客のデータを閲覧したり、接客データを登録したりすることができます。

顧客カルテが提供する主な機能

• オンラインでの購買・閲覧履歴の表示
• オンラインでの購入金額や来訪頻度などの統計データ表示
• 実店舗来店履歴・接客履歴の表示
• 実店舗で試着・試食・おすすめした商品や購入した商品の登録

オンラインの顧客情報を閲覧できることを基本機能としつつ、実店舗での接客履歴登録機能を提供していることが一つの特徴です。何も買わずに実店舗離脱した顧客をオンラインに流入させ、購買につなげることが可能となっています。

顧客管理ツールの導入に関して、よく挙がる意見として「店舗スタッフの手間が増えるだけ」というものがあります。これは、店舗で接客データを登録しても、自身の店舗の売上に直結しないことが主な理由です。

こうした意見に対しては、One tempoがオンライン・オフラインのデータを一元管理している点が効いてきます。実店舗での接客がどの程度オンライン購買につながったか、データ分析を通じて明らかにすることができるからです。

このような部分がデータの一元管理を実現しているOne tempoの強みであり、各種KARTEプロダクトを最大限活用するからこそ実現できることです。

電通デジタルはKARTEのオフィシャルパートナーであり、KARTE Partner Award 2024でPartner of the Yearを受賞しています。また、Eコマース領域における案件実績を多数持ち合わせていることはもちろん、周辺のデジタルマーケティング領域、広告領域、店舗DXやロジスティクス領域など、他社に例を見ないほど幅広く、手厚い支援体制を持ち合わせています。オンライン・オフラインを統合した事業成長を目指す場合には、ぜひお声がけください。

One tempo では、コンサルティングからシステム導入、運用まで、専門スキルを持つメンバーがワンチームで併走し、オンライン・オフラインを統合した良質な購買体験の提供を実現します。One tempoに関する詳しい資料は、記事下からダウンロードできます。