人と現場を知る

「伝える」と「伝わる」は違う。
文化を越えて届ける仕事

職域 グローバル
前田 紗也加 SAYAKA MAEDA
グローバル向けブランド発信の
プロジェクトマネジメント

先輩に聞く、
あのプロジェクト

セブン&アイ・ホールディングスが、海外のビジネスリーダーに向けて自社の価値を発信するプロジェクト。日本のコンビニエンスストアは、24時間いつでも必要なものが手に入り、金融や行政サービスまで受けられる——そんな社会インフラとしての役割を担っています。しかし、こうした価値や「お客様起点」の考え方は国内では馴染み深い一方、海外の方にはその背景や文脈から丁寧に伝える必要があります。単なる日本語から英語への翻訳ではなく、文化の違いを踏まえて「届く言葉」に変換するため、ネイティブのコピーライターや映像制作スタッフなど多様な専門家が連携しました。記事5本と動画を制作し、グローバルに企業の魅力を届けました。

プロジェクト詳細記事

「日本のコンビニの当たり前」は世界に通じない 電通デジタル × セブン&アイHDが挑んだグローバル発信戦略 (別ウィンドウで開きます)

これまでの業務経歴と、今回のプロジェクトでの役割を教えてください。

2018年に新卒入社し、現在はDentsu Digital Global Center(DDGC)というグローバル案件を専門に扱うチームに所属しています。バイリンガルのプロジェクトマネージャーとして、日系企業の海外向け発信や、外資系企業の日本市場向けコミュニケーションを支援しています。これまで、企業の自社サイトの運用・企画・制作や、SNSを活用したキャンペーン設計などに携わってきました。海外生活で培った経験や英語力を生かし、文化や価値観の違いを踏まえた「伝わる」コミュニケーションづくりを大切にしています。

今回のプロジェクトでは、全体の進行管理を担当しました。特に注力したのは、「クライアントがグローバルに伝えたいこと」と「海外のビジネスリーダーに実際に伝わること」のギャップを埋めることです。ネイティブのコピーライターやバイリンガルメンバーと連携しながら、単なる翻訳ではなく文脈を踏まえた表現に仕上げていきました。

プロジェクトを成功に導く中で、3つのバリューをどう体現しましたか?​

最も意識したのは「ふかめる。」です。セブン-イレブンの価値を海外に届けるには、「便利」ということを伝えるだけでは足りません。日本では当たり前のことも、海外の方には「なぜそれが実現できるのか」「その裏にどんなお客様起点の哲学があるのか」まで掘り下げて初めて価値として伝わります。その本質を突き詰める作業に最も力を注ぎました。

次に大きかったのが「つながる。」です。クライアント、コピーライター、アートディレクター、映像スタッフ、ネイティブのナレーターなど、それぞれ異なる専門性を持つメンバーの視点をつなぎ、英語としても自然で心に響く表現に整えていきました。そして「つっぱしる。」も欠かせませんでした。タイトなスケジュールや撮影上の制約が重なる中でも、ターゲットに最も届く表現を関係者全員で徹底的に議論し、5本の記事と動画を形にしました。

この仕事の面白さと、就職活動中の学生さんへのメッセージをお願いします。

私が最もワクワクするのは、国や文化の違いを越えて、さまざまな強みを持つメンバーと一緒に、一人では辿り着けないアウトプットをつくることができた瞬間です。グローバル案件では「海外のターゲットにどう受け取られるか」という視点が常に求められます。日本語では自然に伝わるニュアンスも、英語にすると印象がまったく変わることがあります。だからこそ、ネイティブメンバーと議論しながら表現を磨き、日本側の文脈やクライアントの想いを理解するメンバーとも連携して、企業の価値を海外の相手に届く形へとつなげていく。そのプロセスに、この仕事ならではの面白さがあります。

学生の皆さんには、異なる価値観や周囲の人の強みを掛け合わせながら、新しい価値をつくる楽しさをぜひ知ってほしいです。「伝える」と「伝わる」は違う。その間を埋める仕事に興味があれば、きっとやりがいを感じてもらえると思います。

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