最も大きかったのは「ふかめる。」です。今回は一見するとLINE公式アカウントの施策改善がテーマに見えますが、本質的には「再春館製薬所様が大切にしてきた一人一人への姿勢を、オンラインでどう再現するか」という問いでした。だからこそ、個別施策の改善に入る前に、顧客体験の全体像、ブランドの人格、事業目標と各施策の指標のつながりという3点まで含めて課題構造を整理し、全体の設計図を描くことに注力しました。
「らしさ」をデジタルで
届けるには?
顧客接点をゼロから再設計

活用プロジェクトの
全体設計・
プロジェクト責任者
先輩に聞く、
あのプロジェクト
再春館製薬所様は、一人一人の顧客に寄り添う丁寧なコミュニケーションを長年大切にしてきた企業です。しかし、デジタル上でもその姿勢をどう届けるかが課題になっていました。そこで電通デジタルでは、LINE公式アカウントを活用した顧客接点の再設計に取り組みました。単にメッセージの配信を改善するだけでなく、「再春館製薬所らしい体験とは何か」を根本から問い直し、全体像を描いた上で、新規顧客獲得チームと既存顧客との関係性を深めるチームを横断しながら施策を実行しました。戦略づくりから現場での運用定着まで一気通貫で伴走し、成果につなげたプロジェクトです。
これまでの業務経歴と、今回のプロジェクトでの役割を教えてください。
2024年に中途入社しました。これまでのキャリアでは、IT企業で米国やインドの企業との新規事業立ち上げを経験し、その後は広告会社や大手コンサルティングファームで、事業戦略の策定やマーケティング、業務改革、システム基盤の構築など、企業の変革を幅広く支援してきました。
このプロジェクトでは責任者として、クライアントとの窓口担当、戦略を考えるコンサルタント、そしてチームをまとめるプロジェクトマネージャーという3つの役割を同時に担っていました。特に注力したのは、LINE公式アカウントの施策単体の改善ではなく、「顧客との接点全体をどう設計し直すか」という視点で課題を整理することです。さらに、戦略を描いて終わりにせず、実行までつなぐことにもこだわりました。約1カ月間クライアントの下に駐在し、日々膝を突き合わせて議論を重ねながら、成果が出るところまでチームを率いて推進しました。

プロジェクトを成功に導く中で、3つのバリューをどう体現しましたか?
次に「つながる。」です。新規顧客獲得チームと既存顧客との関係性を深めるチーム、戦略を考える側と運用する側など、異なる役割やゴールを持つ関係者が多い中で、共通言語をつくり、同じ方向を向ける状態にすることが重要でした。それぞれの視点をつなぎながら、バラバラだった施策を一貫したコミュニケーションへと転換する土台をつくりました。
「つっぱしる。」は、戦略を現場で動く形に変える場面で発揮しました。必要な支援の形を自ら設計し、駐在しながら実行まで責任を持ってやり切ったことが、早期の成果創出につながったと感じています。
この仕事の面白さと、就職活動中の学生さんへのメッセージをお願いします。
最も面白いのは、複雑に見える課題を整理していく中で、企業が本当に向き合うべきテーマが浮かび上がってくる瞬間です。表面的にはマーケティング施策の改善でも、実際には顧客体験の設計や組織のあり方、事業戦略そのものにつながっていることが少なくありません。その本質を見極め、自分の知識や経験を掛け合わせたアウトプットがクライアントの成果につながったとき、大きなやりがいを感じます。
一方で、この仕事は決して簡単ではなく、常に学び続け、期待を超える成果を出すプロフェッショナリズムが求められます。そして、そのプレッシャーがあるからこそ、磨いてきた力が結果として返ってきたときのうれしさは格別です。電通デジタルには、挑戦に対して前向きな人が多く、「どうすれば実現できるか」を一緒に考えてくれる風土があります。学生の皆さんにお伝えしたいのは、今の経験が将来どう生きるかは、その時点では見えないということです。ただ、真剣に向き合った経験は必ずどこかでつながってきます。だからこそ、自分の興味に素直に向き合い、学び続けてください。その積み重ねが、いつか「あの経験があったから今がある」と思える瞬間につながるはずです。皆さんのこれからの一歩を、心から楽しみにしています。


