2023.11.09
アカウントプランナー座談会
メディア&コミュニケーション領域の多様なキャリアパスを知るヒント
電通デジタルのメディア&コミュニケーション領域は、多彩なキャリアパスがあるのが特徴の一つです。本記事では、広告運用業務からキャリアをスタートし、様々な経験を積みながら、現在は異なる業務に従事している3人が、これまでのキャリアと今後の展望について語りました。
※所属・役職は記事公開当時のものです
広告運用からスタートした3人のキャリアパス
小林佳世(以下、小林): 前職のデジタル広告代理店から、2018年、電通デジタルに入社しました。アカウントプランニング部門に配属され、アカウントプランナーとして通信キャリア各社を担当。2020年にプラットフォーム部門に異動し、2021年からグループマネージャーを務めています。
高塚健太郎(以下、高塚): 2016年、電通デジタルの前身であるネクステッジ電通に新卒入社し、プラットフォーム部門のパフォーマンスメディアコンサルタントとして、各種ダイレクト系クライアント案件を担当しました。入社5年目にアカウントプランニング部門に異動、ブランディング案件も担当するようになり、現在に至ります。
佐藤翔太(以下、佐藤): 2018年に電通デジタルに新卒入社し、プラットフォーム部門でパフォーマンスメディアプランナーとして、主にダイレクト系クライアント案件を担当してきました。2023年よりスキルの幅を広げるためにコマース部門に異動、現在はLINEルームに所属して、LINEを活用したコミュニケーション設計などに携わっています。
私たちはなぜ、どのようにキャリアチェンジを行ったか
高塚 : 私は、入社3年目頃から、Google、Yahoo!のプラットフォーム業務を主務としつつ、アカウントプランニング業務も兼務していました。他のプラットフォームにも触れる機会が増えていく中で、プラットフォームを横断した施策や、分析や調査設計などにも挑戦してみたいと思うようになりました。上司に相談しながら、5年目に新しいクライアントを担当するタイミングで、主務がアカウントプランニングに変更になりました。
プラットフォーム部門での経験は、現在の業務にも生かされています。プラットフォーム部門の担当者がどのような情報を必要としているのか、そのためにはクライアントとどのようなコミュニケーションをとるべきか、そうした視点で仕事ができるのは良い点だと思っています。
佐藤 : 新卒入社後、プラットフォーム部門に配属されて、2年目にはクライアントとのコミュニケーションを行うメイン担当を任されるようになりました。3年目にプラットフォーマーの賞を受賞、5年目には、運用チームのリーダーを担うようになったほか、新卒育成に関する業務も担うようになってきましたが、クライアントが求める高い成長率を達成するためには、広告運用以外のマーケティングスキル、特にCRM的な視点とスキルが必要ではないかと思うようになり、キャリアチェンジを意識し始めました。異動先としてコマース部門のLINEルームを希望したのは、今まで培ってきた広告運用の知識や経験を生かしながら新しいスキルを身につけられると考えたからです。
キャリアチェンジを行うにあたって、まず人事部のキャリア相談窓口に行きました。自分の考えが整理でき、キャリアチェンジをしたいという意思が固まった段階で、直属の上長に相談。ほかにも様々な部署の先輩に話を聞きにいくことで、少しずつ自分の中で理想のキャリア像が見えてきて、現在のキャリア選択につながりました。
小林 : 前職では、電通デジタルでの業務に置き換えると、いわゆるアカウントプランニング業務とプラットフォーム業務に加え、新規開拓の営業も行う仕事をしていました。そこでクライアントを10~15社ほど担当しつつ、主要5媒体を運用していました。電通デジタルに転職し、アカウントプランニング部門に配属された際には、プラットフォーム業務を理解していたことがとても役に立ちました。前職で1年間、管理職を務めていたため、入社してしばらく経つと、将来グループマネージャー(管理職)を目指したい気持ちはないかと聞かれましたが、前職での苦い経験から自信が持てず、それは考えていないと答えていました。
グループマネージャーを目指すのも良いかもしれないと思わせてくれたのは、当時の上司からの言葉でした。「小林さんはクライアントの要望と自分たちができることの折り合いの付け方がうまい。バランス感覚がいい」と言われた時、ハッとしました。その言葉で自分の長所を客観的に捉え直すことができて自信を持てましたし、同時に、メンバーに自信を与えられるその上司を、管理職として尊敬できる存在だと思いました。
また、当時所属していたそのグループが非常に良い雰囲気だったのも大きいです。そのようなグループを私自身が作っていきたい、そのためにその上司のような管理職になりたいと思うようになり、約1年後打診があった際にグループマネージャーを引き受けました。
仕事の価値観とキャリア展望
佐藤 : 仕事の価値観に関しては、他者のために全力でやり抜くことを大事にしています。その上で、何事にもチャレンジして成長し続ける姿勢を持ち続けたいと思っています。
将来的には、幅広いマーケティングスキルを武器にして、事業戦略や事業開発など、クライアントの事業成長パートナーとして信頼される人材になりたいと考えています。そのためにも、今はLINEの領域で、戦略立案から新規提案できる人材になれるように、日々努力しています。
小林 : クライアントに信頼してもらい、対等な関係を築いていくことを一番大事な価値観としています。また、グループのメンバーが一番力を出せる環境を作るために、普段から人間関係の構築などにも取り組んでいます。
今後のキャリアに関してですが、最近は、例えば広告にAIをどう活用するかなど広告以外のさまざまな分野のことも含めて考えなければならないプロジェクトも増えてきました。プラットフォーム部門としてカバーできる幅を広げながら、企画提案の内容を充実させていくような仕事をしていきたいと思っています。
高塚 : 常に心がけていることは、クライアントファーストと、業務に関わるすべての部門の目線を意識して仕事に取り組むことです。業務の効率化とパフォーマンスの向上を実現すべく積極的に情報を収集して共有する、他チームの提案資料を読み込むといった地道な取り組みを行っています。
今後の展望については、提案できる企画の幅をもっと拡げていきたいと考えています。デジタルのメディアプランニングだけでなく、EC、販促、マス広告などと連動できる施策を提案できるようなアカウントプランナーになりたいです。
キャリアチェンジに大事なことは、想像、観察、行動
小林 : 管理職を志望する方や、キャリアチェンジを考えている方は、いったん実現可能性は考慮せずに、自分にとって理想となる快適な組織やチームメンバーとの関係性とはどのようなものか、想像してみてください。理想の組織の姿を想像すること自体がおもしろいと思えるなら、管理職になっても楽しめると思います。また、想像した中で、すぐに実行できそうなことを実際に実行してみると、意外とスムーズに実現できたり、キャリアチェンジにつながったりすることもあるので、ぜひ試してみてください。
高塚 : 今プラットフォーム業務を担当していて、アカウントプランニング業務に興味がある方は、普段のやりとりの中で、アカウントプランナーの業務内容を観察してみるといいのではないでしょうか。アカウントプランナーは、常に正解のない課題に向き合っています。アカウントプランナーが何を目的としているのか、そのためにどのような施策を用いているのか、広告運用担当者への指示の真意は何なのか、そういったことを考える習慣をつけておくと将来役に立つと思います。
佐藤 : キャリアチェンジをリスクに感じるのは当然です。それでも、今悩んでいるのであれば、何かしらアクションをすることが大事です。私はいろいろな人に相談してみるというアクションを起こしたことで、自分の考えるキャリア像が具体化していきました。ですので、キャリア選択に悩んでいるのであれば、セミナーを受講したり、イベントに参加したり、たくさんの人と会話をしたりして、自分の考えを整理しながら、正解を見つけていくのが近道だと思います。
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