2023.01.12

戦略策定だけじゃない。電通デジタルのストプラってどんな仕事?

広告業界、マーケティング業界を志望する学生からの人気が高まっている、注目の職種・ストラテジックプランナー、通称ストプラ。電通デジタルのストプラの特長、醍醐味、必要な素質について、現役最前線で活躍するストプラの方々に聞きました。 

※所属・役職は記事公開当時のものです

電通デジタル
アカウントイノベーション部門
部門長

大松正人

電通デジタル
アカウントイノベーション部門 アカウントマネジメント部
事業部長

森永洋介

電通デジタル
アカウントイノベーション部門
アカウントマネジメント部第3グループ ストラテジックプランナー

渡黒絵梨奈

電通デジタル
アカウントイノベーション部門 
アドバンストプランニングルーム 
シニアストラテジックプランナー

大橋厚志

電通デジタルのストプラは「戦略」の範囲が違う

――ストプラとはどのような職種ですか? 

大松 端的に言うならば、「戦略思考を用いて、クライアント企業の事業成長の道筋を作る仕事」です。

――近年、ストプラを重視する企業が増えています。その理由をどのように考えていますか? 

大松 すべての企業は、さまざまな市場で他社と競争しています。突き詰めていくと、自社と競合他社の競争力を分けるのは戦略思考とクリエイティビティであり、最終的には個の力に集約されます。企業において、戦略思考とクリエイティビティを担う職種の一つがストプラです。だからこそ、ストプラの重要性が増しているのだと思います。

――ストプラにおける「戦略」とはどういうことですか?

大松 「目的」をもっとも効率的に達成するための手法を立案するための思考が「戦略」です。われわれの目的はクライアント企業の事業成長であり、その達成につながるマーケティング戦略の立案と実行を行います。

戦略立案の過程では、課題の解像度を、抽象的にしたり、具体的にしたりすることで浮き彫りにしながら、課題解決のための道筋を作っていきます。

扱う戦略の種類はさまざまです。その時々の課題に応じて、とるべき戦略は変わります。ブランド戦略を提示することもあれば、コミュニケーション戦略を示すこともある。顧客のロイヤルティを向上させるための戦略を提案することもあります。

アカウントイノベーション部門
部門長
大松 正人

電通入社後、デジタルマーケティング領域の戦略立案~統合プロデュース業務に14年間従事。2016年から電通デジタルに参画、各広告主様の課題解決に向けた各種プロジェクトチームのマーケティングディレクターとして活動。現在は、自社の事業戦略/企画推進をリードしながら、全社のケイパビリティを統合してサービスを提供する営業プロデュース組織を統括。

――戦略策定がストプラの仕事、と考えて良いのでしょうか?

大松 一般的にはそうですが、電通デジタルのストプラは「戦略」の範囲が違います。クライアント企業のお客様である生活者までを視界に入れて戦略を考え、実行に伴走し、成果に責任を持つ。そこまでが、われわれ電通デジタルの考える「戦略」の範囲です。

ここが一般的なストプラや、戦略コンサルタントと大きく異なる部分であり、クライアント様に価値を感じていただけているポイントだと思っています。

また、「クライアントの事業成長パートナー」というミッションを掲げている電通デジタルではストプラを重視し、ストプラを起点に社内全体で戦略思考の共有にも取り組んでいます。


電通デジタルのストプラの特長

――電通デジタルのストプラの特長は「戦略を考え、実行に伴走し、成果に責任を持つことである」というお話がありました。実際の業務上の特長も教えてください。

大橋 電通デジタルは、広告だけなく、コミュニケーション、CDP(顧客データ基盤)開発、Webサイト制作、コンサルティングなど、幅広い領域の専門家が集まっているところがユニークです。クライアント企業の課題がどこにあって、その課題を解決する最適な戦略はどの領域かを考えながら、各部署と連携して最適なソリューションを提供できるのは、大きな強みだと思います。

いわゆる総合広告代理店だと、最終的には広告に落とし込むソリューションになりがちですが、電通デジタルの場合、例えば、どのようなデータを取得し、それを使って生活者とどのようにコミュニケーションするか、生活者の不便をどう解決するかといった、データを活用することで深いソリューションを提案できます。そういった点は大きな違いです。

アカウントイノベーション部門 アドバンストプランニングルーム 
シニアストラテジックプランナー
大橋厚志

総合広告会社を経て、2018年1月に電通デジタルに参画。マーケティング・コミュニケーション領域における戦略立案、ブランド構築・育成、生活者インサイト分析、デジタルマーケティング支援など幅広いクライアント課題に携わる。

渡黒 私は以前、総合広告会社のストプラ職でした。その頃は、リサーチなどを通じて事業やブランドの戦略を策定して終わりということが多く、実行まで関与することは少なかったです。電通デジタルでは、戦略策定から実行まで全部関与するので、そこは大きな違いですね。その分、戦略と施策の整合性をチェックする業務はもちろんのこと、積極的に施策アイデアも出したり、全体をプロデュースしていくような能力も必要だと感じています。

アカウントイノベーション部門
アカウントマネジメント部第3グループ ストラテジックプランナー
渡黒絵梨奈 

総合広告会社を経て、2022年6月に電通デジタルに参画。商品開発からブランディング、キャンペーン戦略まで幅広い戦略立案に携わる。クライアント企業と対話しながら課題整理を丁寧に行うことで、最適なソリューション提案を目指すクライアント並走型ストラテジックプランナー。 


戦略策定に閉じず、業務の境界線をガンガン越えていける醍醐味

――電通デジタルのストプラという仕事の醍醐味は何ですか?

渡黒 いい意味で一般的なストプラという業務に閉じていないところでしょうか。普通だったらこの辺までかなという業務の境界線を、ガンガン自分の意志で越えていけるところは、すごく良いポイントです。

大橋 エグゼキューションまで責任を持って関われるところですね。クリエイティブだけでなく、メディアやデータ分析まで、広い領域のいずれにも携われるところにやりがいがあります。

森永 広告、データ、オウンドメディア、システム基盤、トランスフォーメーションなど、各領域のスペシャリストたちと協働することで、自身のスキルセットに磨きをかけられる点が、一番の醍醐味だと思います。

私も、総合広告会社からの転職で、当初はデジタル全般に詳しいというわけではありませんでした。自分にとって未知の領域でも、電通デジタルにはスペシャリストが必ずいるので、そうした方々から教わったことを糧にしていくことで、次回以降、厚みのある提案ができるという成長実感が得られるのが、非常に大きいなと思っています。

アカウントイノベーション部門  アカウントマネジメント部
事業部長
森永洋介

電通入社以来、ストプラとしてグローバルコミュニケーション戦略に関する豊富なプロジェクト経験を持つ。2016年の電通デジタル設立時から参画。オンオフ問わず、広告・CRM領域を横断で全体最適をおこなう統合ディレクターとして、戦略立案から実行の全工程に携わりクライアント企業と対峙。


ふだんの生活で「なぜ?」と自然体で考えられる人が向いている

――電通デジタルのストプラに向いている人物像があったらぜひ教えてください。

大松 「疑問を持ちやすい人」です。ストプラという職種は、自分の中での疑問と向き合っていく試行回数が、戦略性の深さを育てていくと思っています。生活の中で生活者として些細な疑問を感じ取り、そこで妄想して楽しみを得る、そういう人が向いているんじゃないでしょうか。

大橋 「なぜ?」を深く掘れることは、確かに一番大事です。ストプラではインサイトをすごく大事にしますが、そうしたインサイトにつながる疑問をいかに深掘りできるか、考え続けることを苦に感じない人は向いていますね。

渡黒 おふたりとかなり近いのですが、私は、「妄想力」「仮説力」がある人が向いていると思っています。例えば、生活の中で出会う物事に「なぜこの店はこんなに流行っているのかな」とか、「なぜこの人はこういう行動をしたんだろう」みたいなことを普段から考えて自分なりに仮説を立てる癖がある人は、ストプラに向いているのではないかと思います。

実際の業務ではさまざまなデータから課題を抽出していくのですが、まず仮説が立てられないと、データに溺れてしまいます。そうならないためには、普段から「なぜ」「どうして」を繰り返し問う習慣を身につけておくことで、業務でも「仮説」が出やすいのではないかと思います。

――電通デジタルのストプラは、他社のストプラよりもカバー領域が広いのが魅力な反面、これから応募される方にとっては、「こんな幅広い領域やれるのかな」「一領域しか経験ないけど応募していいのかな」と不安になる人もいるんじゃないかと、思ってしまうのですが。

大松 そこは心配しなくて大丈夫!!ということは、強く言いたいですね。電通デジタルでは、経験の多寡ではなく、戦略思考に対する志向性を重要視していて、そうした意識をわれわれの部門だけでなく、全社的に浸透させたいと考えています。そのためにも、ストプラのスペシャリストをたくさん育てていきたいのです。

ストプラというのは、技術的な側面と思考的な側面、その2つがかみ合うことで本領が発揮できる職種です。調査票の書き方や、ツールの使い方など、技術的なことは伝達できます。戦略思考は、案件に取り組む中で思考回数を重ねることによって深まり、レベルが上がっていきます。

われわれも技術の伝達はもちろん、戦略思考の積み重ねにも寄り添いながら、ともに進化していきたいと思っています。新卒/中途はもちろん、社内からの受け入れも積極的に行う予定でいるので、興味のある人はぜひストプラに挑戦してもらいたいですね。


広い領域で、よりチャレンジングな環境に身を置きたい人へ

――最後に、電通デジタルのストプラ職に興味がある人に向けて、メッセージをお願いします。

大橋 電通デジタルでは、新卒向けのインターンを開催しているので、興味のある方はぜひ参加して、実際に体験してみてほしいですね。

転職を考えている人に向けてお話しするなら、「デジタルに苦手意識あるから電通デジタルではやっていけないかも」と思うなら、そこは心配ないと思います。デジタルは手段に過ぎませんし、テクノロジーは常にアップデートされていくものなので、いつから始めても間に合います。それよりもマインドセットや、トレーニングをいかにするかの方が、戦略思考を深める意味ですごく大事だと思います。

渡黒 キャリアの悩みは千差万別で、同じストプラ職でも悩みのポイントはそれぞれ違うはず。電通デジタルではセミナーもたくさんやっていますし、現場社員と直接お話していただける機会も多いので、ぜひそういう機会を利用して考えを深めたり、ご自分のキャリアプランにマッチするか検討してみてほしいです。

森永 総合広告会社でストプラ職として働いている方、ネット専業代理店含む広告領域でスキルを磨いていて、今後はより戦略的なプランニングをやっていきたいという方で、もっと広い領域でやってみたい、よりチャレンジングな環境に身を置きたいと思っている方は、ぜひ電通デジタルのストプラを検討してみてください。カジュアル面談も頻繁に行っていますので、実際の現場の声も聞いた上で考えてもらえるとうれしいです。

われわれ電通デジタルは、設立7年目のまだ若い会社で、これからもっともっと成長していく段階です。ともに高みを目指せる方がもっと集まれば、われわれも1つ上のステージに行けると思っていますし、一緒にその過程にチャレンジしていただけるなら非常に心強いです。

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