山崎将英
プロジェクトマネージャー データ&AI部門AIソリューション事業部 (2023年11月中途入社)
インタビュー
※2024年9月時点の内容です
AI活用によるマーケティング支援を志し、異業種からの転職を決意
2023年11月、電通デジタルに中途で入社し、現在、データ&AI部門AIソリューション事業部でプロジェクトマネージャーとして業務に従事しています。前職はエネルギー事業を展開する企業で、研究開発職として熱供給設備の維持管理や再生エネルギーの効率利用に向けた機械学習システムの開発に取り組んでいました。
電通デジタルへの転職のきっかけは、AIサービスのビジネスモデルなどを考える中で、マーケティングに興味を持ったことです。ちょうどChat GPTを中心に生成AI市場が急速に拡大し、AI活用によるサービス・プロダクト開発の検討が盛んに行われるようになった時期でした。機械学習による広告効果予測や運用最適化に限らず、クリエイティブの自動生成など、AIによってマーケティングのあり方が大きく変わりつつあった時期で、調べるうちにみるみる興味が出てきました。
ドメイン領域が大きく変化する決断だったので不安もありましたが、マーケティング領域におけるAIの進化を最前線でリードできる役割を担いたいという思いから、最終的に転職を決めました。
さまざまな企業から電通デジタルを選んだのには、大きく2つ理由があります。
一つ目は、電通デジタルが AIを活用したマーケティングソリューションブランド 「∞AI」を自社で開発・推進していたことです。
電通デジタルでは、運用型広告のクリエイティブ制作プロセス全般を支援する「∞AI Ads」を含むさまざまなAIサービスを展開しており、海外のビッグテックやスタートアップ企業などと連携しながら、スピード感を持って開発を行っています。
デジタルマーケティング領域においては、最先端のツールを開発しており、国内に限らずグローバル規模で業界にインパクトを与えられるプロジェクトに携われるようになるのでは、と感じたことが大きなポイントとなりました。
もう一つは、部門長の山本覚さんを始めとした、データ&AI部門の社員のマーケティングやAIに対する熱量に大きく刺激を受けたことです。AIを活用した新しいサービスをゼロから作り出し、世の中を変えていく気概と熱意を感じ、目標にしたいと思えたことが大きかったです。
作業的に決められた要件を実装するだけでなく、「これがあれば世の中を変えられる」「こんな機能は間違いなく求められる」など、いろいろな議論の中で可能性が広がっていき、実際にそれがビジネスとして成り立っていく様子に毎回刺激を受けつつ、自身のモチベーションにも繋がっています。
国内外のパートナーと挑む生成AI活用の最前線
入社前は、マーケティング支援ツール開発ということで、あらかじめ用意されたデータ基盤上の配信データを日々分析するような業務を想定していました。
実際はそれらに留まらず、急成長を遂げる生成AIを活用した全く新しい機能の開発や、それまでニュースでしか見ることのなかった世界的なAI企業の開発者との共同開発など、与えられた要件を実現するという範囲を超えて、世の中で広く使われる期待度の大きいツール開発を担っています。
生成AIという技術革新が加速的に進む事業領域にあって、プロジェクト進行のスピードの速さや、世界的に有名なビッグテック企業と直接折衝するような場面でイチから学び直すことも多く、日々勉強を求められる分野ですが、非常にやりがいを感じています。
現在、私が関わっているプロジェクトは大きく2つあります。1つが、「∞AI Ads」の機能開発です。主には、既存機能の改良と、将来的に組み込む機能のプロトタイピング、そしてそのグローバル展開を担当しています。 2つ目は受託型のクライアント企業案件のプロトタイプ開発と実装です。
「∞AI Ads」の機能開発については、実際に「∞AI Ads」を使用する当社クリエイティブやアカウントプランニング領域のメンバーのニーズや意見をヒアリングし、要件定義、品質管理、運用までを、外部の生成AI企業とも連携し、プロジェクトのデリバリーを担当しています。また、「∞AI Ads」のグローバル展開に向けて、電通グループの海外拠点とも連携したプロジェクトにも関わっています。企業からの受託案件については、 クライアント企業のニーズに合わせ、最適なAIソリューションの活用や、実際の企業の業務に合わせた運用法などを提案し、最終的な納品までを担う役割となります。
プロジェクトごとの具体的なチーム構成の特徴として、優秀なAI人財が集結するモンゴルにある、子会社の電通データアーティストモンゴル(DDAM)と連携し、AIソリューションの開発を推進しています。DDAMの最大の強みは、技術力の高さとスピード感で、一緒にやっていくことで、自分も勉強になることが多いですね。
変化の激しい分野のため、日々、勉強が求められる分野ではありますが、その分、さまざまな知識やスキルを身につけることができるのは成長実感につながっています。前職でもAIについてはある程度の知見はあったものの、入社後は、生成AIまわりの基礎知識や応用事例、システム開発まわり全般のIT知識、その他、デジタルマーケティングに関するドメイン知識についても一定の知見が身についてきました。
世界トップクラスのAIエンジニアとの仕事を通じた学び
今後はマーケティング領域へのAI導入について、少なくとも社内で第一人者と言われるレベルを目指したいです。AI技術が急速に進化している一方で、AI技術を現場の人々が使えるように落とし込む、いわゆるAIサービスを0から設計できる人財がまだ不足しているのが現状で、スキルや経験を積み、こうしたサービス全体のデザイン力をもっと磨いていく必要があると考えています。
AI関連の業務に就くために必要な素養としては、AIの知識や技術力、マーケティングの知識以前に、現場の声にしっかりと耳を傾け、理解し、言語化できる力が挙げられます。時に漠然とした現場の課題を整理し、いかに機能に落とし込んで、エンジニアに伝えていくか。特にプロジェクトのデリバリーを担うプロジェクトマネージャーは、関与するメンバーも多く、それぞれのバックグラウンドやニーズを理解しながら、コミュニケーションを取っていくことが肝要です。
もちろん、わからないことは、上長や先輩社員に気軽に質問できるほか、世界トップクラスAIエンジニアのKaggle Grandmasterの社員と一緒に仕事をする機会があったり、データベースやクラウドエンジニアリングなど、各領域の専門性の高いプロフェッショナルな人財が周囲にいて、いつでも相談できる環境があるのは、とても恵まれていると思います。
また、電通デジタルの特徴として、従事する業務以外の間接業務に関してもイントラネットやコミュニケーションツールなどシステム化が進んでいて、かつリモートワークを始め自由な働き方が実現できることが挙げられます。新しく何かをやろうとした際に、すぐに他のメンバーや先輩が知見のあるメンバーを紹介してくれたり、勉強会を開いてくれたりと、柔軟かつ自律的につながることで新しい価値に繋げていける環境も当社ならではだと思います。
最先端のAI技術に触れたい、AIを使ってビジネスを創出していきたいという思いがある方なら、まさに最適な環境だと思います。また、新しい分野で、かつ日々、変化していくため、これから学んでいきたいという人でも、努力次第で充分、キャッチアップが可能です。私自身、全く異なる分野からの転職で、生成AIに関しては知識がほぼないゼロの状態で入社しましたが、周囲のメンバーから助けてもらいながら、今があります。
一緒に働く仲間をどんどん増やして、どんどんこのビジネスを拡大してきたいという強い思いがありますので、この思いに共感し、一緒に挑戦していきたいという方、ぜひお待ちしています。
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