プレスリリース

電通デジタル・電通・データアーティストバナー自動生成AIツール「ADVANCED CREATIVE MAKER」(β版)を開発

―人間とAIのクリエーティブ作業における新たな協業を目指す―

2018.05.16

株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、代表取締役CEO:山口 修治)、株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)、データアーティスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 覚、以下「データアーティスト社」)の電通グループ3社は、共同でAIを活用したバナーの自動生成ツール「ADVANCED CREATIVE MAKER(アドバンストクリエイティブメーカー)」(β版)を開発しました。

本ツールは、過去に配信されたインターネット広告バナーの表現とクリック率実績を、ディープラーニングを用いて分析することで、パフォーマンスの高いバナーの効率的な生成に寄与します。本ツールではおよそ5秒間に1枚のバナーを生成することが可能で、短時間に候補となり得るバナーを1,000枚以上生成し、その中から特に優れた10~20案を利用することを想定しています。

電通では本年1月にグループ横断プロジェクトチーム「AI MIRAI(エーアイ・ミライ)※1」を発足させ、広告マーケティング領域におけるAI研究の更なる高度化を推進しています。ツール開発の背景には、生活者一人ひとりに最適化されたコミュニケーションを志向する現代マーケティングの潮流があります。そのため、ネット広告においてもバナーの大量生成が求められますが、従来はすべて手作業で対応せざるを得ず、長い作業時間を要していました。この課題を解決するために、「AI MIRAI」の活動の一環として、電通デジタル「アドバンストクリエイティブセンター※2」が中心となってツール全体の設計・制作を行い、データアーティスト社が予測モデルを開発することで、本ツールを誕生させることができました。

電通グループでは、実作業をクリエイターとAIが担う新たな協業の形を「ADVANCED CREATIVE」と名づけ、クリエイターの働き方そのものを変えていくことを視野に入れた取り組みを行っています。そして今後はこの仕組みを、動画広告など他のクリエイティブ領域にも広げていく予定です。

<「ADVANCED CREATIVE MAKER(β版)」の仕組み>

入力された「キーワード」「訴求軸」といったオリエンテーションに対して、1つ目の予測エンジンが、パフォーマンスが高いと考えられるクリエーティブ要素を割り出します。
次に、その候補に基づき、自動生成ツールがバナーのデザインを組み上げていきます。コピーは、電通オリジナルのAIコピーライター「AICO(アイコ)」が生成します。
出来上がったクリエーティブを、2つ目の予測エンジンがより精緻にクリック率をシミュレーションし、効果が高いと予測されるものを残します。最後に、人の手で仕上げを行い、完成となります。

※1「AI MIRAI」
最先端のAIに関するノウハウと、電通の社内外のネットワークを結集した、AIに特化したプロジェクトチームとして本年1月に発足。クリエーティブ・メディア・情報システム・働き方改革など、各領域のプロフェッショナルが結集し、加速するAIのビジネス応用を幅広い視点で推進するために結成されました。40名以上のメンバーが情報交換をしながら、それぞれの視点のもとAIの活用を模索・開発し、AI開発の「実践知」を蓄積。同時に、クライアントの事業成長に直結する実践的なAIソリューションの提案体制を整えています。また、社外とのネットワーク構築・協業・事業提携にも積極的に取り組み、ソリューションの幅を広げています。

※2「アドバンストクリエーティブセンター」
データ・AIとクリエーティブの融合を目指し、電通デジタル内に2017年4月に設立された事業部です。認知度や好意度を向上させるブランドリフト広告から、顧客獲得のためのダイレクトレスポンス広告(バナー/LP/オンライン動画/ソーシャル広告)までを統合的に設計・制作し、広告配信の成果に合わせて改善のためのPDCAを行っています。広告の第一線で活躍するクリエーティブディレクター、コピーライター、アートディレクターや、ダイレクトレスポンス広告に関する知見・ノウハウを有するコンサルタントやディレクターなど、多数のスペシャリストが在籍しています。

以上

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